スタート

それは2003/01/28のことだった。
Biz/Browserのデモをしているときに天啓が降りた。
Bizの単純なデモに感動を受けてるユーザをみながらこう思ったのである。
「つまり、Bizがすごいってことではなく、3Tier構造とそれに適した開発スタイル。これがポイントなんだ」
ここからCV.netの構想が開始された。
3Tierに最適化されたアーキテクチャをもち、3Tier用開発思想、3Tier用ソフトウェアパターンを持つもの。
これがソフトウェア業界において数年後に必要とされるものである。

C/Sシステムにおける限界は既に見えて久しい。
しかし3Tierがよいといわれながらなぜ広まらないのか?
それはリッチクライアントがなかったというのが一つの理由ではあるが、もっと大きな理由は3Tierにおける開発手法が確立されていないということである。

ここから、約2年にわたる3Tierの情報収集、技術習得の道が始まったわけだ。
Biz/Browserも勉強しなければならない。OracleもOracleMasterぐらいはとらないといけない。.NETもまるでわからなかったので、0から勉強した。
ネットワークも知らないといけない。TCP/IPの構造を知りHTTPプロトコルを知る。
そしていままでのC/SとWEB系システムのメリットデメリットの対比をしていく。

そんなこんなで準備ができて開発スタートしたのが2004/07のことだった。
そして完成が2005/01。半年ぐらいでC/Sの約1000本に上るプログラムを整理し、.NETにロジックを実装、BizでUI画面を作成。
のべ開発メンバー4名で0から作ったわけだから驚異的な開発効率だと思う。

[レスポンスから見たガイドライン]
UI層→BL層→DB層とみた場合、BIZ→ASP.NETORACLEという実装パターン例
3階層の場合、BL層とDB層はLANで高速かつ高信頼性で通信できるが、UI層とBL層は低速通信もありうる。
つまり、UI層-BL層間はできるだけ送受信回数、送受信データ量を少なくする。

[開発効率から見たガイドライン]
C/S開発においては、 UI層とBL層の開発が1つのツールの中で混在して記述していた。
BIZを使う場合、UI層はBIZで開発できるが、BL層は別ツール(ASP.NET)で開発しないといけない。
このため、C/Sでは単純に開発できたものが2つのツールで2つに分けてつくらなければならない。
C/Sよりも2倍の開発工数がかかるのだ!(だから普通のC/S開発会社は3Tierをやれない)
CV.netではこの点を考慮している
つまり、BIZのみで開発できるようにすればいいのだ。