もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

これを読んでみて思った。
「あぁっ!この主人公の女子マネージャは邪神大沼にでくるグールCさんのようだ!」と。
これはドラッガーを題材にした高校野球コメディで、もっとラノベ要素を大幅に増やした方が面白くなります。
なのでそのような内容説明をします。




とある熱血女子高生のみなみは、親友の有紀が入院した代わりに自分が野球部のマネージャとして「野球部を甲子園に連れて行く」ことを決意する。

マネージャー→マネージメントする人→ドラッガーという連想で、「甲子園に行くにはドラッガーを信じ実行するしかない!」としてドラッガー教信者となったまなみ。
3年生が引退してやる気のない野球部をまず改革するために、まずはマーケティングにとりかかる。
みなみは最初うまく野球部のみんなとコミュニケーションをとれずにいた。マーケティングを円滑にすすめるために、自分の親友である入院患者の有紀を使うことを思いつく。
みなみの思惑は上手く当たる。「話の聞き方については、あくまでも有紀に任せる」
また、監督である加地も野球部にとっては中心的な従業員である。加地は専門的な知識は豊富だが、それをうまく伝えられずにいた。「みなみは、専門家の通訳になろうとした」
秋季大会で7対0のコールド負けをした後のミーティングで、みなみはマネージャの文乃と一芝居うつことにする。
若干みなみの思惑とは違ったが、その後の野球部の雰囲気はがらりと変わった。
みなみは「成長」のときと考え、監督の加地、キャプテン星出、マネージャー文乃を呼び臨時会議の席で練習方法の改革を提案する。
そして文乃に加地と協力して新しい練習メニューを作らせる。「みなみは人の強みを生かそうとした」
そしてチーム制練習が始まり、自己目標管理をさせると、皆は生まれ変わったように練習に打ち込んでいく。「働きがいを与えるには、仕事そのものに責任を持たせなければならない」
しかし、見違えるようになったとはいえ、まだまだ甲子園にはほど遠い。そこでみなみはマーケティングとともに重要なイノベーションにとりかかる。
野球部ではなく、野球部を取り巻く高校野球界に変化をもたらさなければならない!
文乃、加地と相談したところ、それは「送りバンド」と「ボール球を打たせる投球術」だと知る。
みなみは加地に「伝説の名将として野球界にイノベーションをおこしましょう!来週までに2つの課題に対して方法を考えてきて下さい」と指示する。
次にドラッガーのマネージメントの3つの役割(組織特有の使命を果たす、仕事を通じて働く人を生かす、社会に貢献する)のうちの3つめに、みなみは取り組む。
野球部が積極的に練習をするようになったみなみのマネジメント方法を、野球部以外にも広げていく。みなみは、他の部のコンサルタントも兼ねることになる。
するとそれが評判となり、次々と依頼が相次ぐようになった。そして彼らに成果を上げさせ学校社会の問題解決に貢献していったのである。
陸上部では練習への出席率が上がり、柔道部では体力測定の数値が上昇し、家庭科部では調理のレベルが上がった。吹奏楽部では皆が生き生きし演奏の質も上がった。
学校の問題児達をマネージャとして野球部に入部させることで落ちこぼれを無くした。
さらにみなみはその影響力を使い、野球部に各部が協力するよう計らう。陸上部の指導で走力が向上し柔道部で足腰の粘りが出、家庭科部は食事を作り吹奏楽部はオリジナルの応援曲を作った。
4月になり新年度になると、野球部のマネジメントの評判により入部希望者は例年の3倍にもなった。
まなみは野球部の規模をあまり大きくするのは適切ではないと考え、入部希望者と面談し適切な指導をする。また、野球部内のキャプテンを交替させる。「まなみは人事の問題にとりくんだ」
そして「ノーバンド・ノーボール作戦」により順調に勝ち進んでいくが、決勝戦の前の日、まなみの親友の有紀が病院で...(>_<)

残念なのが、絵が少ないこと。もっとラノベ風の副題をつけ、挿絵を多くすれば良かったのに...
(この章題は勝手にラノベ風に変換したものです。本物と比べて見て下さい)

  • 第一章 みなみ、マネジメントに覚醒す!
  • 第二章 みなみ、程高野球部のカルロス・ゴーンとなる
  • 第三章 みなみ、「マーケティングはこうでなくっちゃね!」
  • 第四章 みなみ、へたれな監督のツンデレ通訳となる
  • 第五章 みなみ、「あんたの強みはコレね」
  • 第六章 みなみ、イノベーションでステップアップ!
  • 第七章 みなみ、「人事って難しい!」
  • 第八章 みなみ、「真摯さって...?」上から目線を考える