灼熱の小早川さん

灼熱の小早川さん (ガガガ文庫)

灼熱の小早川さん (ガガガ文庫)

灼熱の小早川さん


マジでオススメな一作。
魔法も異世界も超能力も一切出てこないがまぎれもない真性のラノベといえる一品。
中学時代廃墟のような学校生活を送ってきた小早川さんは高校に入ってからは変わろうとする。
主人公の飯島直幸は友達とうまくやっていくのが信条だったが、そんな小早川さんに徐々に引かれていく。
直幸は高校通学3日目にして初登校の小早川さんが教壇に立って皆に宣わった発言に炎の剣を幻視する。

真面目にやることを嫌がるクラスは一人ひとりはそんなに悪くないのに、学校全体から見ると「荒れたクラス」とみなされる。
学級委員の小早川さんのサブとされてしまった直幸は一方で友達やクラブの仲間となあなあで過ごす日常を過ごしながらそんな「醒めたクラス」を外の世界から見せられて愕然とする。

他のクラスではそれぞれの委員が決まっているのに直幸のクラスでは誰一人として決まらない。。。
文化祭の出し物も誰も意見を出さない。。。

ある意味、現代の普通の学級の風景とも言えると思うが、でも「それでいいのか!!!」と心から思わせし、怒りを覚える。
小早川さんガンバレ!!
直幸ファイト!!
と読みながら力が入るね。マジで。。。。
ラストまでノンストップで読むのがオススメ!!!
今年読んだラノベの中でもベストに入る作品。
シリーズ物以外の単品としては今年のナンバーワン。



・・・どうでもいいが、田中ロミオさん、あとがき書いたことないよね?