映画Sybil 「多重人格・シビルの記憶」

WOWOWの録画で見ました!
16人の人格をもつシビルと、精神分析医ウィルバー博士の物語です。
気がつくとまったく違う町に何日も宿泊していたり、ガラスを割ったり、記憶が何日も、ときには数年も途切れるという...
実話を元にしているので、非常にリアルに心に訴えかけてきます。
最後には16人の人格を催眠治療によって統合することに成功するのですが、
「ほかの人たちにとってはなんでもないことかもしれないけれど、テレビ番組の全部を内部から邪魔されずに見ることができるというのは、私にとっては新発見なのよ!」

多重人格者の悩みがこんなところにも現れています。

敬虔なキリスト教徒の父親、その裏での子育て放任、重度の精神分裂症の母親による虐待。すさまじい家庭環境の中で育ったシビルはすでに3歳半で一つの人格ではいられませんでした。

非常に見応えのある映画でした。また英語が聞き取りやすく、専門用語を除けばかなりよいリスニング教材だと思います。

DVDのシビルを探したのですが、なかったので本の方を紹介します。

失われた私 (ハヤカワ文庫 NF (35))

失われた私 (ハヤカワ文庫 NF (35))

またシビル役TAMMY BLANCHARDとウィルバー博士役JESSICA LANGEのインタビューを見つけました。
http://www.etonline.com/news/2008/06/62397/index.html
JESSICA LANGEは次のように言っています。
"You think it's not possible, that this kind of abuse could go on in a small town like that and nobody noticed? Nobody noticed? The doctor didn't notice? The father didn't notice? It's insanity,"
「あり得ません。このような虐待があのような小さな町で行われ続けられ、誰も気づかないなんて!誰も気づかない?医者も?父親も?狂ってます!」