オバマ大統領のIT戦略

オバマ次期大統領は、大統領選挙の際からIT、特にインターネットを活用していた。
(ホームページ、YouTubeFacebookTwitterその他)
そして今回、クラウドコンピューティングの仕組みを利用したchange.govにおいて
直接、米国国民の意見を吸い上げようとしている。
http://change.gov/

これは歴史的な試みであると同時に、ITがインフラとなったことを示す象徴的な出来事である。

そう、コミュニケーションツールとしてのインターネットの強みは、
何処からでも誰でも、いつでもアクセスできるというものだ。


オバマ次期大統領はそれを最大限活用しようとしている。
大統領選挙のときもそうだった。選挙情報をコンピュータで一元管理し、それを各地
で情報共有させた。これも従来の手法から言えば考えられないことだった。
アメリカ全国民の意見をどうやれば政治に反映できるのか、考えた結果がインターネット、
クラウドを利用した情報収集だ。


基本はBlogや掲示板の延長にすぎない。しかしそれを国家レベルで実現してしまうことに
時代の大きな流れを感じる。
なにしろchange.govには「the official of the president-elect」(次期大統領公式)と
あるのだ。
インターネットを使えば意見の吸収も国民投票も非常に安いコストで済んでしまう。
しかも最初からデータ化されているのでその後の集計処理が非常に楽になるのだ。


日本でも、今年平成生まれの人間が初めて成人式を迎えた。そろそろ新しい時代を作って
いくべき時期に来ている。
世界的な不景気の波が来ているが、株価はたとえ10年前に戻ったとしても生活水準は
10年前にはできない。
日本は、苦しいときにこそがむしゃらに突き進み閉塞感を突破してきた。
戦後もそうだったし、バブル崩壊後もそうだった。
今回もなんとか越えていってほしいと願う。




私に関しては、Creative Vision.net というプロダクトにかかわる人間として、このような
時代に合ったものを新しく出したいと思う。
そして今の時代にITに関わることができることが幸運だと思う。