金持ち父さんの子供はみんな天才

土日と平日の夜はできるだけ勉強したり教養を高めたり普段行けないところへ行って経験を得たりしてるわけだが、このシリーズはよく書店で見かけていて気になってはいた...
基本的にはお金にまつわる話だが、教育、人生観にも話が及んでおり意外に面白かった。
(金持ち父さんはフィクションではあるが。。。)

産業時代のルールは、「学校に行っていい成績をとり、福利厚生がしっかりしていて安心のできる、安定した仕事を見つけて一生そこに留まる」だった。
だが情報時代になってルールが変わった。「学校に行っていい成績をとり、仕事を見つけ、その仕事のために自分を訓練しなおせ」

世の中には「物事を起こす人と、物事が興るのを見ている人と、「何があったんだい?」と聞く人がいる」

多くの親が子供に「学校に行って一生懸命勉強をしろ。いい教育を受けることはとても大事だ」と言う。問題はそういうことを言う親の多くが自分自身の教育や学習を続けていないことだ。

「行動は言葉よりも大きな声で話す」「いい親になりたいと思ったら言葉(talk)を歩かせる(walk)必要がある」

多くの人が黒か白かの世界、正しいか間違っているか二つに一つの世界に生きている。だが、人生で成功するための鍵はこうだ。もしやり返さなければいけないとしたら、どれぐらい強くやり返すべきか、その程度を正確に知っていなくてはいけない。それを知るには、ただ「やり返すな」「やり返せ」と言うよりもずっと多くの知性が必要だ。
真の知性とは、単に何が正しくて何が間違っているかを知っていることではなく、何が適切かを知っていることを意味する。

お金のために働いて不幸せでいるなんてばかげている。もしお金のために働かなければならないのなら、働いて幸せになれる方法を見つけることだ。これこそがフィナンシャルインテリジェンスだ。

知性とはより細かい識別ができる能力だ。

教育の世界では「正しくなくてはいけない」とあまりに言われるので、間違うことに対する恐れが大きくなりすぎている。だが、私たちは結局は行動を通して学ぶ。間違いを犯すことによって人間は学ぶことをみんな知っている。しかし学校システムは間違いをたくさん犯した人を罰する。教育の世界にいるのは野球についてなんでも説明できるが、実際には野球ができないような人ばかりだ。

ハワード・ガードナーの「Frames of Mind」(心の構成)による人間の7つの才能
1.言語的才能 いわゆるIQによってはかる読み書きの才能
2.数学的才能 数字で表されるデータを取り扱う才能
3.空間的才能 芸術家やデザイナーなど
4.身体的才能
5.内省的才能 「感情面の知性」失敗をおそれる気持ちの克服。恐怖心を抱いたり怒ったりする場合 感情的脳:理性的脳=24:1 感情をコントロールする能力
6.対人的才能 カリスマ、政治家、セールスマン
7.環境的才能 自然などを相手にするのが得意

好奇心を持たず何かを学ぶことに興味のない赤ん坊は見たことがないし、話したり歩いたりすることを学びなさいと言われないとやらない赤ん坊も見たことはない。歩くことを学び始めた赤ん坊が転んだ後起き上がるのをいやがって床に腹這いになったまま「またうまくいかなかった。絶対歩けるようになんかならないよ」などと言うのを聞いたことがない。一方学校で退屈していたり、敗北感を味わったまま卒業したり、憤りを感じながら卒業する子供達をたくさん見てきている。
親の一番大事な仕事は、子供の才能と学習意欲を保つことだ。

まず認識を変える必要のある人間を相手に、意味のない話をしても仕方がない。認識の違いがものの見方の違いを生む。「時には1オンスのわずかな認識を変えるのに、1トンもの莫大な諒の教育が必要なこともある」

情報時代には、年を取ればとるほど人間としての価値が下がる。だから、どんどん進行する変化についていくには、新しいことを学んですばやく変化しなければならない。

産業時代の考え方と情報時代の考え方
仕事による安定、終身雇用制度 - フリーエージェント、バーチャル企業
年功序列 - 実力主義
一生に仕事は一つ - 多くの職業に就く
65歳まで働く - 早期引退する
タイムカードを押す - 働きたいときに働く
学校 - セミナー
卒業証書、資格・免許 - 使える才能
古い知識 - 新しいアイデア
会社・政府の年金プラン - 自分で管理するポートフォリオ
会社で働く - 家で働く

子供が小遣いを「当然もらえるもの」と受け止めるか、手伝いをやったり与えられた責任を果たすことで自分が稼いだ報酬と見なすか、それが重要。
受給資格があるという考え方が大人の問題としてどんどん深刻化してきている。


MEMO(49236)