Biz/Browser V4での開発(gooブログBackup)

【Biz/Browser V3時代のCV-Web】
Biz/Browser V3時代に開発したアプリケーションとして、
CV-Web 倉庫システム
CV-Web 店舗システム
がありました。
しかしこれらのものはクラサバが基本にあり、別途アプリケーションサーバを立てて動作させており、プログラムもサーバも2重に管理せざるを得ませんでした。
また、dbMAGICアプリケーションサーバは実際本格的に開発していくと、開発効率、大規模データ、多数のWebクライアントの際のレスポンスがクラサバに比べて極端に落ちるようになってきました。これらのことから、2003年後半から.NETをサーバ側インフラにし、全てのモジュールを完全に3Tierにするという方針を立てたのです。
また、それまではBizのCRSプログラムに対しサーバ側のプログラムが1:1に対応するような、クラサバの1本のプログラムを単に画面を Biz、ロジックをサーバ側dbMAGICにわけただけのような作りでしたが、サーバ側ロジックを集約し、Bizの全CRSプログラムに対し数本の aspxインターフェースで対応できるよう構造を変更しました。
これらアーキテクチャの転換により、大幅なパフォーマンスアップと開発生産性の向上をなしとげました。
折しも、Biz/Browser V4が出るということで、ベータバージョンを2003年後半には提供してもらいUI側も新たに開発を進めてきました。(V4は正式には2004年1月発売)
また、CV-Webシステムの拡販のため、Axissoftと契約し、CV-WebにBiz/BrowserとBiz/PrintStreamをバンドルして出荷できるようにしました。
(2003年10月、アクシスソフトの発表記事を見るとBiz/Browserのバンドルのみのような書き方をしていますが、PrintStreamも付属しています)

【Biz/Browser V4時代のCV.netへ】
V3からV4は、また大幅な進化をしています。ImageButton、FlexView、Classの導入などコンポーネントの追加と本格的なオブジェクト指向言語としての機能追加を行いました。
Classは喉から手が出るほど欲しかった機能で、いままでGval.crsで仮想的に実現していたClassもどきを本格的なClass化していきました。
またいままでVBでいうGrid的な入力部分はForm配列かSpreadを苦労して使って実現させていたのですが、FlexViewという高機能なコンポーネントが出たことで、思い切って古いソースを全部書き直しました。V3時代のソースは全て捨てて1から書き直したのです。画面イメージもこのときに全て変えました。
こうして2004年12月、できあがったのがCV.net Ver1.0でした。

【Biz/Browser V4.1そしてXE時代のCV.netへ】
実はCV.net Ver1.0が完成した直後、Biz/BrowserはV4.0からV4.1にバージョンアップしていきました。(2005年1月)
今後の主流はV4.1になっていくだろうと予測できたので、CV.netは完成したばかりでまだ導入ユーザが0件の状態でしたが、さらにBiz V4.1に対応させるためのバージョンアップを行いました。
FlexView関係の細かいアップデートを取り込むのと、ライセンスファイルへの対応などなど、、、。
これが現在のパッケージの原型となるCV.net Ver1.1です。
この後、Bizは2005年6月にXEというバージョンとなりますが、2005年1月時点で対応していたため、CV.netはそのまま動作しました。
ちょうどCV.netのファーストユーザの納品が2005年7月だったので、結果的に常に最新のBiz/Browserに対応させていって正解です。当然このユーザには最新のBiz/Browser XEを導入させてもらいました。

【後日談】
CV.netのEX版ライセンス方式対応が早すぎたため、社内test用のBizライセンスファイルの期限が2005年10月に一度切れてしまいました。V4.1は2005年1月からなんですが弊社は2004年10月の段階でV4.1ベータを使っていたからです。
で、予告なくライセンスの期限が切れるという現象が発生し早急に営業さんに対応してもらいました。
また、2003年10月に、Biz/BrowserとPrintStreamのCV.net(当時はCV-Web)バンドル契約を結んでいますが、この契約が生きていることにより、Biz/Brower XEの通常のライセンス体系に縛られず独自にCV.netが出荷できるようになっています。これもCV.netの拡販に一役買っています。