Biz/Browser V3時代の開発 (gooブログBackup)

さて、Biz/Browser,Biz/DesignerがV3になって以前のバージョンよりはるかによくなってもプログラミングの現場ではさまざまな苦労がありました。

まず、CRS言語のなかでGet()メソッドというものがあり、これを使うことで、次々に画面を切り替えたり、動的なオブジェクト生成が可能になったりしています。
object tree を意識しどのobjectからget()を実行するかによってobject treeの状態が違うということ、var変数の生成と暗黙のobject生成(.valueをつけずにvar変数に代入したりするとvar変数そのものが変更されるとか)、その他CRS独自のプロパティ、メソッドの使い方などなど。
また、処理内容によりgloval変数を使うのか、イベントの伝搬により処理させるのか、それとも各オブジェクトの変数に一時的に格納させたほうがよいのか、といったノウハウの確立...
V3ではクラスが使えなかったので、弊社の中では、gval.crsにC#,C++などのinterfaceのように関数などの定義を記述し、さらにgval_sub.crsに実体を記述することにより、クラスもどきの使い方を無理矢理やっていました。
しかし、別crsに記述するとV3のDesignerではインテリセンスが効かなかったので、非常に使いづらいものでありました。

また、Biz以外にも、クラサバのアプリケーションとBiz用のサーバアプリケーションを2重にメンテナンスしなければいけないという問題があり、なんとか一本化できないものかと考えておりました。実はこれをやるためには、クラサバの全機能をBizで実現すればよいのですがV3レベルの機能ではどうやっても不可能な部分がいくつかあり、結果不本意ながらdbMAGICアプリケーションの一部をBizで補うという形にならざるを得なかったのです。