灼眼のシャナ〈10〉 (電撃文庫)

灼眼のシャナ〈10〉 (電撃文庫)

16世紀初頭の「大戦」時代の話。フレイムヘイズ兵団だった「炎髪灼眼の討ち手」マティルダ・サントメール、「万条の仕手」ヴィルヘルミナ・カルメルと、トーテン・グロッケの「虹の翼」メリヒムとの話。11巻を読むと、どうやら現代につながる伏線らしい。

  • 第一章 メイドは舞い降りた -THE MAID HAS LANDED-

式森和樹はMMM団第二甲猟兵侍女中隊シンシアに捕まりイングランドのボーンシャー城に拉致される。夕菜、玖里子、凛は部隊に潜入するが、配属先の小隊長エリカの厳しい新兵シゴキに会う。和樹を次期ご主人様と崇める第五甲猟兵侍女中隊リーラが奪還に動き、夕菜らと手を結んでシンシア部隊と激しい戦闘を行う。和樹らはSdKfz222装甲車で海岸まで送られドイツ製Eボートでフランス経由で日本へ帰ってくる。

  • 第二章 メイドの黙示録 -Maid Now-

リーラ率いる第五甲猟兵侍女中隊150名は、和樹の寮を洋館風に改造し厳戒態勢を敷く。リーラは和樹から徹底的に夕菜を遠ざけようとする。東京へリポートに待機中だったUH-1の第一騎兵侍女中隊(ディジー・キルゴア大尉)に夕菜は手を貸し、リーラとの徹底抗戦を行おうとする。ディジー中隊は制空権を握り、かつ先陣を切る夕菜の奮戦により闘いを有利に進めるが、タイガー戦車を有する虎の子のセレンの部隊が到着したことで戦局は一気に逆転する。最後まで抵抗していた夕菜も捕虜となるが、和樹の嘆願により命だけは助けられる。彩雲寮は完全にリーラ部隊の制圧下に置かれる。

  • 第三章 メイドの要塞 -THE GUNS OF MAID-

夕菜は寮の中庭でサバイバル生活を始めることに。夕菜は和樹奪回作戦を立て、ノーメックス製アサルトスーツ、ロープ銃、夜間暗視装置を揃え、彩雲寮へ屋根からの侵入を試みる。

捕虜となった夕菜は、寮での生活が許されるが、24時間監視つき、外出禁止の状態。夕菜は脱走計画を立て厨房から寮外へ続くトンネルを掘る。トンネル「トム」は発見され、夕菜は独房行きとなる。精神にダメージを受けているフリをしていた夕菜は独房10日目に抜け出し、和樹をつれてトンネル「ハリー」を抜ける。夕菜、玖里子、凛、和樹の4人はそのまま逃走に成功する。

  • 番外編 猫とメイド -CAT AND MAID-

リーラと猫の話。猫についていった先でヤクザのトラブルに巻き込まれる。大男と金髪の2人のヤクザをトカレフTT33で脅かし警察に通報、リーラは買い物の途中だったので、そのまま寮へ戻る。

灼眼のシャナ〈11〉 (電撃文庫)

灼眼のシャナ〈11〉 (電撃文庫)

坂井悠二の御崎高校では、学園祭「清秋祭」が始まろうとしていた。祭の仮装パレードにはいつもの面々が参加することに。悠二はロミオ役、吉田一美はジュリエット役、シャナはオズの魔法使いのドロシーに。悠二は日々の特訓の成果を確かめるため、自在法の構築を試す。シャナはフレイムヘイズ以外の生き方に価値を見出すようになる。悠二は自在法を成功させるが、封絶に現れた炎の色は「銀」であった。本来トーチの色は喰らった徒の色を薄めた色になるはずで、銀はありえない。銀の色をもつ徒は全く知られていなかった。また銀はマージョリー・ドー契約のきっかけとなった仇敵の色であった。「清秋祭」初日のパレード表彰式の場で、一つの自在法が発現する。「彩瓢」フィレスが「零時迷子」の中に封じられた「永遠の恋人」ヨーハンを求めるための